新企画でプランを作ろうとする場合、基本的には『どのくらいの大きさで、どう快適で、どんな使いやすさであるか』を考えます。 思考の行程としては、クライアントのご希望を基に、今までのノウハウを組み合わせつつ形を作っていきます。 このお盆休みに宿題が出ました。企画プランをみんなで作ろうというので、一人2作品描きました。大体の大きさと、敷地形状以外ほとんど自由です。さてどうしようか。 色々考えていた中で、思いついたのが『男のわがまま』みたいな住まいです。現在、主婦の為の住まいづくりが主流ですね。住まいでの生活を支える奥様を中心に住まいを考えるのはもちろん当然の事。そこで逆にどれだけ夫が主張出来るのかを形にしたらどうなるか? 奥様から見れば謎の物体でしかない、あんなものやこんなものをどう収納するのか? 家事動線には全く関わりのない、趣味に走った空間をいかに確保するか? 考えれば考えるほど私自身がただのやんちゃな存在になっていきました。ここで設定している夫は私自身ですから。自分の常識と戦いつつ図面を構成していきますが……主婦強し。イメージの世界でもなかなか勝てません。 でも、一見なんの意味もなさそうでセオリーからはずれた一案が、間取りに趣を加えてくれることも事実です。